02 次のステップは“設計契約”──理想のカタチへ
02 次のステップは“設計契約”──理想のカタチへ
アパートの申込みが終わると、次のステップは「設計契約」です。
これは、建物の設計図(設計図書)を作成し、建築確認申請を行って許可が下りるまでを指します。
ここで気をつけたいのが、この設計契約と同時に“請負契約(工事請負契約)”を結ばせる会社が多いという点です。
請負契約とは、建物を完成させることを約束し、その完成に対してオーナー様が代金を支払う契約のことです。
本来であれば、設計がある程度まとまってから請負契約を結ぶのが自然な流れです。
しかし一部の会社では「あとで変更できますから」と説明しながら、設計と請負を同時に進め、早い段階で工事代金を請求するケースがあります。
こうした対応の背景には、「設計は無料でやりたくない」「だから先に工事契約もまとめて結んで代金を確保したい」という思惑がある場合も。
本来これは望ましいやり方とは言えませんので、そのような提案を受けたときは慎重に判断することが大切です。
なお、請負契約を結ぶ際には、あわせて以下のような書類も作成されるのが一般的です。
工事請負契約約款
工事内訳明細書
建物仕様書
工事工程表 など
また、工事代金の支払いは一括ではなく、「契約時」「工事開始時」「工事の中間」「完成引渡し時」など、いくつかのタイミングに分けて支払う形が一般的です。
ただし、ローンの融資が実行されるのは通常、建物が完成し登記が終わった後になるため、
**完成前の支払いには「つなぎ融資」**と呼ばれる一時的な資金調達が必要になります。
契約書の内容や支払いのタイミングについては、しっかりと確認してから進めるようにしましょう。